役立ち情報コラム
2025.1.24
インタビュー記事制作の外注先の選び方は?抱えやすい悩みや制作の流れなどを解説

ブランディングや読者とのエンゲージメント向上など、多様な目的で制作されるインタビュー記事。有益なインタビュー記事はSNSでも拡散され、ときに大きな話題を生むこともあります。一方、魅力的なインタビュー記事を制作するためには、コンテンツマーケティングのノウハウやクリエイターネットワークが充実した外注先を選ぶことが大切です。本記事では、インタビュー記事制作に関するよくある悩みや外注先の選び方、制作の流れなどを解説します。
INDEX / 目次
インタビュー記事を制作する際にこんな悩みはありませんか?
最初に、自社でインタビュー記事を制作するときによくある悩み3つを紹介します。
地方に対応できるライターがない
インタビュー記事の完成度を大きく左右するのが、実際に記事を執筆するライターの腕です。専門性の高いライターや聞き上手なライターがインタビューを担当することで、魅力的な記事を制作できます。一方、東京や大阪などの大都市と比べて、地方で活動するあるいは地方へ出張可能なライターは少ないのが実情です。地方案件に対応できるライターの確保は、インタビュー記事制作にあたって大きな壁といえるでしょう。
地方に対応できるカメラマンがいない
インタビュー記事では、文章だけでなく、写真のクオリティも記事の魅力を大きく左右します。そのため、インタビュー制作にあたっては、ライターに加え、カメラマンも手配するのが望ましいでしょう(実際、大半のインタビュー記事ではカメラマンを手配します)。
しかし、ライターと同様に、東京や大阪などの大都市と比べて、地方案件に対応できるカメラマンは多くありません。仮にカメラマンを確保できない場合には、ライターに取材と並行して写真撮影もお願いすることはできますが、写真のクオリティの担保はされません。
多くの本数を対応する場合のディレクションを行うリソースがない
一定数以上のインタビュー記事を制作する場合、ディレクションに多くのリソースが割かれます。具体的にはディレクションでは以下の作業が発生します。
- ライター・カメラマンの手配
- 取材先との事前打ち合わせ
- 打ち合わせを踏まえて、ライター・カメラマンへの指示出し
- 現場での進行&フォロー
- 原稿チェック&修正作業
- クライアントへの確認作業
特に主業務が他にある場合、上記作業は大きな負担になります。主業務もディレクションも中途半端になり、魅力的なインタビュー記事を作成できないばかりか、取材先への対応が後手後手に回ってしまう可能性もあります。こうした対応では、せっかく協力してもらった取材先からの評価も下がってしまいかねません。
取材記事制作の依頼にかかる費用・外注先
インタビュー記事制作の主な外注先としては「編集プロダクション」「クラウドソーシング(を使って外注先を探す)」「フリーランスライター」が挙げられます。それぞれの費用や特徴は以下の通りです。
編集プロダクション | クラウドソーシング | フリーランスライター | |
制作費用相場(目安) | 20,000円~100,000円/1記事 | 10,000円~50,000円/1記事 | |
記事のクオリティ | 〇~◎ | ×~◎ | |
地方案件の対応 | 可(が多い) | 人による | |
カメラマンの派遣 | 可 | 不可(が多い) | |
依頼するメリット | 記事のクオリティが一定担保されているカメラマンの派遣も対応大規模案件の発注が可能 | 多くの候補の中から依頼先を自社で選べるプラットフォームから依頼先を探しやすい柔軟な対応をしてくれる可能性がある | 多くの候補の中から依頼先を自社で選べるコストを抑えて記事を制作できる柔軟な対応をしてくれる可能性がある |
依頼するデメリット | 制作コストが割高になる料金や進め方がテンプレート化されており、柔軟な対応が難しい場合もある納期が長い可能性がある | プラットフォーム利用の手数料が発生する第三者による校正が入らないため、記事の質にばらつきが生じる不測の事態でのバックアップ体制がない | 大規模案件は依頼しにくい第三者による校正が入らないため、記事の質にばらつきが生じる不測の事態でのバックアップ体制がない |
さらにそれぞれの概要について詳しく解説します。
編集プロダクション
編集プロダクションとは、依頼主からの依頼を受け、インタビュー記事含めコンテンツの企画・編集・制作などを代行して手掛ける会社のこと。編集プロダクションは独自のクリエイターネットワークを構築しており、依頼内容に応じて最適なライターおよびカメラマンを手配します。また記事のクオリティについても、編集プロダクションの担当者が間に入り原稿チェックをするため、仕上がりには期待できます。そのほか、地方案件および大量発注にも対応可能な点も編集プロダクションに外注するメリットです。
一方、デメリットとしては、後述するフリーランスライターと比べると、編集プロダクションが間に入るため、1記事あたりのコストは高くなってしまう点が挙げられます。
クラウドソーシング
クラウドソーシングとは、インターネット上で業務の受発注をする仕組みのこと。クラウドソーシングを利用すれば、後述するフリーランスライター等へ、インタビュー記事を発注できます。
クラウドソーシングのメリットは、フリーランスライターへ直接依頼するよりも、プラットフォーム上でライターを検索できるため、探す手間が少ない点が挙げられます。一方、プラットフォームの利用料として手数料が掛かってしまうため、直接依頼よりもライターが受け取る報酬が少なくなり、結果的に高単価で専門性の高いライターに依頼できないリスクも上がってしまう点には留意が必要です。
フリーランスライター
フリーランスライターとはその名の通り、組織に属さずにフリーランスとして記事を執筆しているライターのこと。SNSや先述したクラウドソーシングを使って、フリーランスライターへ直接インタビュー記事の制作を依頼することも可能です。フリーランスライターは編集プロダクションやクラウドソーシングと比べて、間に会社・サービスが入らない分、最もコストを抑えられる可能性が高いといえます。
一方、SNSや検索プラットフォームなどで最適なライターを調べる手間はかかります。そのほか、人気のライターの場合は抱えている案件が多く、想定していたスケジュールよりも制作スケジュールが遅れるリスクもあります。
費用対効果のよい外注先の選びかた
では、インタビュー記事制作にあたり、どのような外注先に依頼するべきでしょうか。ここでは外注先の選び方について、3つのポイントを解説します。
コンテンツマーケティングのノウハウがあるか
インタビュー記事の外注先に期待することは、記事の目的を達成する魅力的なコンテンツを作ることです。完成度が高い記事を作るためには、当然ながら、外注先にコンテンツマーケティングのノウハウが必要です。具体的には、記事毎の目的に沿った適切な読者層の設定や構成作りなどに関するノウハウを持つ外注先を選定することが大切です。なお、外注先のコンテンツマーケティングノウハウの有無については実績がヒントになるほか、正式発注前に一度コンテンツマーケティングについて相談することにより、ある程度推し量ることができるでしょう。
全国で対応できるか
先述した通り、インタビュー記事制作を行う上でよくある悩みとして「地方案件に対応できるライター・カメラマンの確保が難しい」が挙げられます。また、現状では困っていなくとも、将来的に地方の案件が出てくる可能性があります。そのため、外注先の選定にあたっては、全国の案件に対応しているかをチェックすることが大切です。
仮に全国対応できる体制を自社で整えられる場合は、それでも問題ないでしょう。一方、全国対応の体制作りが難しい場合には、クリエイターの在籍が豊富で、北海道から沖縄まで全国でインタビュー案件に対応できる編集プロダクションを探すのも有効です。
カメラマンも派遣できるか
インタビュー記事制作にあたっては、ライターだけでなく、カメラマンも手配することが推奨されます。記事にクオリティの高い写真を差し込むことで、視覚的に読者の関心を引きつけつつ、インタビュイーの個性を読者に伝えられます。その点、仮に1つの外注先へライターだけでなくカメラマンの派遣も依頼できれば、別途アサインする手間が省けます。また、カメラマンを派遣できる外注先であれば、経験豊富なカメラマンとのネットワークが構築されていると考えられるため、写真のクオリティも期待できます。業務負担を減らしながら高品質な写真を記事に差し込むためにも、カメラマン派遣が可能な外注先を選ぶようにしましょう。
インタビュー記事の制作の流れ
続いて、インタビュー記事制作の流れについて、当社(スタジオ・ウーフー)を例に解説していきます。
無料相談・打ち合わせ
無料相談フォームもしくは電話等で問い合わせをしたのち、無料相談が行われます。問い合わせ時には相談詳細や相談したいサイトURL、予算等を事前に決めておくと、やり取りがスムーズです。また、無料相談後には後日打ち合わせが設定されます。打ち合わせの場では、具体的な相談内容についてヒアリングが行われます。打ち合わせを終えたのち、編集プロダクションよりコンテンツ企画案やライター候補リストの提案を受けることになります。
契約締結
編集プロダクションから掲示されたコンテンツ企画提案や見積書などを踏まえ、納得した場合には契約締結になります。なお、スタジオ・ウーフーでは業務委託契約書・秘密保持契約書を用意しています。
キックオフミーティング
契約締結後、キックオフミーティングが実施されます。インタビュー記事の案件について詳細なヒアリングが行われます。
勉強会
キックオフミーティングの内容に応じて、取材を担当するライターと事業内容やサービス等、取材にあたって必要な項目に関する勉強会が行われます。基本的には勉強会は編集プロダクションとライターで行われますが、必要に応じて依頼主(クライアント)も参加します。
構成・質問シート作成
編集プロダクションがこれまでのヒアリング項目をもとに、インタビュー記事の構成および質問シートを作成します。構成・質問シートは依頼主(クライアント)やインタビュイーにも共有され、両者は必要に応じて内容の修正・調整を行います。並行して、インタビュイーと取材日程の調整も行われます。
取材・執筆
いよいよ取材・執筆です。取材当日は基本的にはライター・カメラマン・依頼主(クライアント)が参加します。取材を終えたらライターが執筆に取り掛かります。依頼主として、取材に参加してみて訴求したいポイントや書いて欲しい内容などが出てきた際には、取材後にライターへその旨を伝えておくと、その後も進行もスムーズになるでしょう。
校正・校閲
ライターが執筆したインタビュー記事を編集プロダクションが校正・校閲します。仮に「ライターの原稿がインタビュー記事制作の目的とズレている」「入れるべき内容が書かれていない」などの際には、編集プロダクションが責任を持って記事のクオリティを引き上げます。
納品
最後に、編集プロダクションにより校正・校閲された原稿が納品されます。納品された原稿を確認し、問題がなければ公開作業に進みましょう。仮に修正が必要な場合には、(契約内容にもよりますが)編集プロダクションへ修正依頼を出すこともできます。
取材ライターの紹介
名前:A・Sさん
資格:一種外務員資格
テキスト:大学卒業後、証券会社・総合人材サービス会社にて営業職に従事。人事採用担当者へ取材をしてきた経験を活かし、2019年よりフリーライターとして独立。投資・資産運用に関する記事のほか、導入事例やサービス紹介、採用記事など多様なジャンルのインタビュー記事制作を行っている。なお、インタビュー記事で特に重視しているのが事前調査。インタビュイーや企業・サービス等について事前に十分な調査を行い、取材当日は限られた時間の中でもより有益な回答を引き出すことを意識している。
インタビュー記事の制作は外注先選びが重要
魅力的で記事の目的に沿うインタビュー記事を制作するためには、適切な外注先を選ぶことが大切です。具体的にはコンテンツマーケティングのノウハウがあるかどうかや、全国の案件に対応できるかなどのポイントを踏まえて選定するのがおすすめです。
なお、スタジオ・ウーフーでは、経験豊富なライターやカメラマンが多数登録しています。全国各地の企業さまと個人さまに対応しているので、インタビュー記事を依頼したいという方はぜひ一度お問い合わせフォームにてご相談ください。