鷗来堂さんによる校正・校閲研修プログラム「かもめクラス」を受講しました【前編】

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4月24日、研修の一環として鷗来堂さん(https://www.ouraidou.net/)による校正・校閲の研修プログラム「かもめクラス」を受講しました。今回はその様子を2回に分けてお届けします。

鷗来堂さんは、主に書籍の校正・校閲を専門に行っています。「かもめクラス」では、栁下(やなした)さん・鈴木さんからそのノウハウをお伝えいただきました。
今回は新入社員や部署移動をしたスタッフを中心に、クリエイターの皆さんにお仕事を依頼する発注担当、納品物のチェックを行う品質管理担当が参加。

   鷗来堂代表の栁下さんはとても気さくな方。街を歩いていたところ、某人気番組の取材を受けたこともあるそう!

   栁下さんの軽快な語り口で、テンポよく講座が進みます

 

▼「校正・校閲」基礎の基礎からおさらい!

まずは「校正・校閲とは何か?」というお話から。このクラスの基礎とも言える部分です。知らない方もいるかと思いますので、内容を少しおさらいしましょう!

 

「校正」とは、文字と文字を比べ合わせ、誤りを正す作業です。

さまざまな例を提示しながら、見落としやすい漢字のミスについて解説する栁下さん。実は栁下さんのお名前も間違えられやすいとか。「栁」の字をじっくり見ると、普段よく目にする「柳」とは微妙に異なる漢字だとわかります。

こんな身近なところにも、注意しなければならない要素は潜んでいるのですね。

 

一見「校正」と同じようにも思える「校閲」では何をするのでしょうか? 実はその作業は全く別物!

「校閲」とは、文章を読み、内容の間違いを見つける作業です。

 

例えばがあったら違和感がありますよね。このような矛盾を指摘するだけでなく、差別表現がないか、記事のデザインが歪んでいないかなど、校閲ではさまざまなことを確認していきます。

 

校正は文章を一文字ずつ丁寧にチェックするのに対して、校閲では原稿全体を俯瞰し、内容の矛盾を見つけていきます。

「校正は<虫の目>、校閲は<鳥の目>で行うことがコツ」とおっしゃっていたのが印象的でした。素敵な例えですね。

一言に校正・校閲と言っても、その作業はまったく異なります。業界内でもふたつを合わせて「校正」と呼ぶことが多く、混同されやすいですが、意識して使い分けてみましょう!

   問題を解くスタッフの表情は真剣そのもの

 

▼校正クイズに挑戦しよう!

校正・校閲の基本がわかったところで、クイズにチャレンジ!鷗来堂オリジナルの問題を使って、実際に校正作業を行います。待ってました!とばかりに赤ペンを走らせるスタッフたち。ドキドキしながら答え合わせをすると、拾うことができなかったミスに気づくことができ、一同納得の表情です。

ここで、皆さんも少しだけ問題にチャレンジしてみてください。以下の文章の間違いに気づくことができますか?

模範解答は「開いた本のかたちを鴎に見立てて」というもの。本を閉じていては、鴎のかたちには見えませんからね。

ちなみにこの問題の「閉じた本」という部分を、私は「綴じた本」と校正しました(「綴じる」とは、紙の束などに糸を通したりして1つにまとめること)。しかしこれはこれで正解なのだそう。答えが1つだけではない校正・校閲……。なんとも奥深い!

校正・校閲について一通り解説いただいたところで前半は終了です。

後半はいよいよ実技に挑戦!実際とほぼ同じ校正・校閲作業をこなしていきますよ。その様子はまた次回お届けします。お楽しみに!